超音波による地盤調査の結果報告書によると建物の建築を行う前に一度地盤改良を行う必要があると言われた場面。
地盤改良の工法は表層改良のみで問題なしとされている。
表層改良工法で地盤改良を行う場合はいったいどの程度のコストがかかってくるのだろうか?
答え:敷地一坪あたり3万円程度
表層改良による地盤改良を行うケースは、軟弱地盤が地表から2M以内に存在するケース。
2M以上の場合は、表層改良だけでは対応が難しくなる為、柱状改良を行うことになる。
尚、表層改良工法による地盤改良を行う場合の工事費用の目安は、一坪あたり2万円程度が相場となる。
※Point!表層改良工法のコストは坪当たり3万円程度が相場
表層改良工法によって地盤改良を行う場合は、地面を一度掘り起こす必要がある為、掘削用の重機が入る。
もし重機の進入が困難な敷地の場合は人力で行うことになる為、工事費用は当然アップする。
消防法の接道義務を満たしていない不動産物件は未だに多くあるため、重機が入り込めない土地で整備が行き届いていない敷地は意外と多い。
また狭小住宅に代表されるような12坪~15坪程度の土地に3階建ての戸建て住宅を建築するような敷地などの場合は、利益が出にくいこともあり通常は利益確保の為にも単価がアップする。
表層改良工法による地盤改良工事を行う場合の工期についてチェックしておこう。
一般的に20坪程度の敷地部分を表層改良工法で地盤改良する場合、「工期は2日程度」を見ておけば問題ない。
もし地盤改良を行う範囲が10坪未満程度の場合は、1日で十分終えることができる。
工事では、自沈層を掘り起こし基盤となる優良な地盤の上に「固化材」を敷き詰めて地盤を強化していく。
固化材による「六価クロム」の溶出が一時問題として取り上げられたが、現在の固化材はクロムの心配をする必要がない。
表層改良工法の早見チェック表 | |
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項目 | 期間・費用・工法の目安 |
養生期間 | 2~3日程度 |
工事期間 | 1~2日程度 |
費用 | 坪2~3万円 |
工法 | 表層部2M以内の自沈層を掘り起こし固化材を注入 |