床暖房の費用

蓄熱式床暖房の2つのデメリット

 急激に暖房器具としてのシェアを広げつつあるのが蓄熱剤を使用した蓄熱式床暖房。
 フロアに敷き詰める従来の床暖房とは異なる為、リビング内の家具を移動するなどの手間もなく工事も比較的容易に行うことが可能。
 ランニングコストなどコストパフォーマンスが高いことも確認されているが実際にリビングや居室は本当にしっかり暖かくなるのだろうか?
 また設置した後に予想される問題点にはどのようなものがあるのだろうか?


シェアを伸ばす蓄熱式

 蓄熱式床暖房は比較的新しい方式の床暖房設備。

 名前の通り蓄熱性能を保持する蓄熱剤を使用し、蓄熱剤に溜め込んだ熱を少しずつ放出することで室温を暖めていく床暖房設備である。

 2000年あたりから新築の施工現場でも蓄熱式床暖房を設置する為、蓄熱剤の配線がベタ基礎の上に張り巡らされていたり蓄熱剤のベースが設置されているのを見かけるようになってきている。

 様々な床暖房設備の中でも評価は高く性能も上々であることは一度利用してみるとわかるだろう。

蓄熱式床暖房の2つのデメリット

 蓄熱式床暖房のシェアが高くなり人気も認知度も高くなってきている現在ではあるが、蓄熱式床暖房を設置した際の利点ばかりでなく欠点についても把握しておくことは重要である。

 まず蓄熱式床暖房を設置した場合の最大のデメリットは室温調整が難しい点にある。

 製品のタイプや個人的な体感についてやや異なる部分はあるのかもしれないが蓄熱式床暖房はどの製品、どのタイプであっても原則として蓄熱剤に溜め込んだ熱を放出する性質上、急激に室温を高めることはできず、暖房設備の立ち上がりは非常に遅い。

※Point!蓄熱式は室温調整が難しい

 その為、天気予報を頼りに床暖房の設定をある程度予測して行うことになっていくことになるのだが、この予想が外れると室温が熱くなりすぎて冬場でも窓を開けるような日も出てくる。

 またエアコンのように空気を巻き上げることも無く、空気の乾燥がしづらいことが蓄熱式床暖房の特徴と言われているが、実際は3~4時間程度の稼動で空気がかなり乾燥してくる。

 長時間稼動し続けるとこの体感はより強くなる為、巷で宣伝文句ともなっているような「乾燥しない暖房器具」という訳ではない点を理解しておくべき。

 但し、デメリットを圧倒的に超えるメリットがあると言える床暖房設備はおそらく蓄熱式が一番。

 これはランニングコストが安く、複数の暖房器具を併用することでデメリットを解消しつつ上手に節約をしながら冬場を乗り越えることができる為だ。

電気式との比較

 蓄熱式の床暖房設備は夜間の深夜電力を使用して蓄熱が行われる。

 その為、ランニングコストは一般の床にはめ込む電気式床暖房設備と比較すると安く抑える事が可能である。

 また、蓄熱剤の熱は少しずつ熱を放出する為、長時間の運転にもメリットが高い。

 短時間の外出程度なら電気代を抑え、かつ室温を維持したまま暖かい居室温度を維持することも容易である。

 電気式設備のように電源を入れた場合だけでなく蓄熱材そのものが熱を蓄熱しているため、室内の保温能力が高い点はランニングコスト面で捉えるとやはり欠点を上回るメリットと感じられる。

蓄熱式床暖房の設置費用の目安

 蓄熱式床暖房設備を設置する場合は、熱源となる蓄熱剤のベースを複数個設置する必要がある。

 蓄熱剤のサイズは比較的大きいので、床下の床面積にある程度のゆとりがあると設置に有利に働く。

 室温をコントロールするコントローラー設備の設置と配線工事などの費用、これら全てを含めると、軽く30万~70万程度の設置費用がかかるので設置を検討する場合は、やはりしっかりと価格面の調査を行うようにしよう。

 尚、蓄熱剤のベースは原則消耗品であるため将来的には交換やメンテナンスも必要となる。

 もし蓄熱式を検討する場合は、初期に必要となる設置費用だけでなく将来的に発生するコストも含めて業者に相談しておくことが重要である。

 蓄熱式床暖房の設置を検討する場合は、設置の際に必要となる初期工事費用と数年後にベース剤の交換を行なう際の費用の目安を確認し、数年のランニングコストを計算しながら他の暖房設備との価格の比較や性能、使い勝手の違いを総合的に検討する事が大切である。

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